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第10章 教育 市政概要 平成29年版 | 宇治市公式ホームページ 宇治茶と源氏物語のまち

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(1)

第 10 章

教       育

1. 概     要 ……… 203

2. 学 校 施 設 ……… 205

3. 学 校 教 育 ……… 207

4. 生涯学習・社会教育 ……… 217

5. スポーツ・レクリエーション活動 ……… 219

6. 青 少 年 対 策 ……… 223

7. 大久保青少年センター ……… 227

8. 善法・河原青少年センター ……… 228

9. 公  民  館 ……… 229

10. 市 民 会 館 ……… 230

11. 図  書  館 ……… 230

12. 歴 史 資 料 館 ……… 232

13. 宇 治 の 文 化 財 ……… 233

14. 生涯学習センター ……… 235

15. 源氏物語ミュージアム ……… 236

(2)

第 10 章 教   育

1. 概  要

 本市は昭和40年代から50年代にかけて人口が急増し、それに伴い児童・生徒数も急激に増加し、こ の人口急増期に小学校14校、中学校6校を新設した。また、平成24年4月に宇治市立黄檗中学校を新設し、 宇治小学校とともに施設一体型の小中一貫校「宇治黄檗学園(愛称)」の教育活動を開始した結果、小 学校数22校、中学校数10校となった。小学校児童数は昭和57年度、中学校生徒数は昭和61年度をピー クに減少してきたが、児童数については平成15年度から平成20年度まで若干の増加がみられ、平成25 年度からは減少傾向にある。

 人口急増期に建設した学校施設の老朽化が進行する中、学校施設の安全性の確保と教育環境の向上 を図るため、平成20年度策定の「第2次学校施設整備計画」に基づき、計画的かつ効率的に施設整備を行っ ている。

 平成15年度から学校教育については「宇治市教育ルネッサンスプラン」、生涯学習については「宇治 市生涯学習推進プラン」、青少年の健全育成については「宇治市青少年プラン」を策定し、それぞれの プランの具現化に向けた諸施策を実施してきたが、これらのプランが平成25年度末で計画期間を終え ること、また平成18年に教育基本法が改正され「教育振興のための基本的な計画を定める」努力義務 が地方公共団体に課せられたことにより、3つのプランの成果と課題を踏まえ、これからの時代にふさ わしい本市ならではの教育施策の指針を示し、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の3に 記載される「大綱」にあたる「宇治市教育振興基本計画」を平成26年3月に策定し、推進に努めている。  また、平成26年度より一貫教育課、教育支援課の2課からなる教育支援センターを設置している。 そのもとで、学校現場だけでは解決困難な問題について、組織的・体系的な支援を行うため、宇治市 学校支援チームを設置し、様々な教育課題への取り組みを推進している。

 学校教育の面では、平成19年11月に「宇治市小中一貫教育と学校規模等適正化の方向〜NEXUSプ ラン〜」を策定し、平成24年度から宇治市立全小中学校で小中一貫教育を全面実施している。その中 でも、施設一体型小中一貫校「宇治黄檗学園」は小中一貫教育のパイロット校としての役割を担って いる。この小中一貫教育により、義務教育9年間の連続した学びの中で、子どもたちに確かな学力を身 につけさせるとともに、一人一人の個性や能力を伸ばすことを目指している。さらに心の教育を踏ま えた生徒指導や人権教育、特別支援教育を推進するため、いきいき学級支援員配置やスクールソーシャ ルワーカー配置等の各種事業にも取り組むなど、各校が取り組む特色ある教育活動に対する支援に努 めている。

 一方、不登校対策事業として適応指導教室「Uji ふれあい教室」、心と学びのパートナー派遣、メン タルフレンド派遣などの事業を実施し、児童生徒の学校復帰を目指す取り組みをすすめるほか、教職 員に対する支援として事例研究セミナーを実施している。さらに、市立全中学校と3小学校にスクール カウンセラーを配置し、小・中学校が連携した有効利用を図っている。

 また、生涯学習の面では、宇治市生涯学習審議会を設置し、生涯学習の推進を図るとともに、生涯 学習センター・公民館をはじめとした生涯学習関連施設において講座の実施や学習情報の提供を行っ ている。また、スポーツ分野においては、「宇治市スポーツ推進計画」に基づき、市民が豊かなスポー ツライフを創造し、スポーツを本市のまちづくりに活かす取り組みを行っている。このほか「宇治市 子どもの読書活動推進計画(第二次推進計画)」に基づき学校教育部門や広く福祉部門とも連携して子 どもの読書活動を推進している。

⑴ 教育委員       平成29年11月1日現在    教   育   長 岸 本 文 子 任期 平成32年10月11日

   教 育 長 職 務 代 理 加 賀 爪  毅 任期 平成32年10月 7日    委       員 金 丸 公 一 任期 平成32年10月31日    委       員 中 筋 斉 子 任期 平成33年10月11日

(3)

⑵ 教育関係予算

表 10 -1 (単位:千円、%)

款 項       目 平成 28 年度当初予算額 平成 29 年度当初予算額 対前年伸率 5,314,114 4,457,600 ▲ 16.1

                   

                   

教 育 総 務 費 867,633 859,484 ▲ 0.9

教 育 委 員 会 費 7,099 6,679 ▲ 5.9

事 務 局 費 672,890 673,125 0.0

青 少 年 対 策 費 44,030 44,206 0.4

教 育 研 究 費 2,845 2,610 ▲ 8.3

学 校 イ ン ト ラ ネ ッ ト 運 営 費 140,769 132,864 ▲ 5.6

小 学 校 費 1,801,819 1,430,364 ▲ 20.6

学 校 管 理 費 1,247,918 1,216,689 ▲ 2.5

教 育 振 興 費 174,927 213,675 22.2

学 校 建 設 費 378,974 0 ▲ 100.0

中 学 校 費 782,441 517,697 ▲ 33.8

学 校 管 理 費 664,960 394,780 ▲ 40.6

教 育 振 興 費 117,481 122,917 4.6

学 校 建 設 費 0 0 -

幼 稚 園 費 638,151 613,787 ▲ 3.8

幼 稚 園 費 638,151 613,787 ▲ 3.8

社 会 教 育 費 1,224,070 1,036,268 ▲ 15.3

社 会 教 育 総 務 費 383,720 378,762 ▲ 1.3

文 化 財 保 護 費 394,532 204,552 ▲ 48.2

社 会 体 育 費 120,660 60,364 ▲ 50.0

公 民 館 費 40,683 41,296 1.5

歴 史 資 料 館 運 営 費 5,047 5,074 0.5

図 書 館 運 営 費 53,604 55,964 4.4

総 合 野 外 活 動 セ ン タ ー 運 営 費 156,635 221,444 41.4 生 涯 学 習 セ ン タ ー 運 営 費 18,589 16,746 ▲ 9.9 源 氏 物 語 ミ ュ ー ジ ア ム 運 営 費 50,600 52,066 2.9

総 務 管 理 費

市 民 会 館 運 営 費 11,472 11,469 0.0

民 生

社 会 福 祉 費

人 権 啓 発 費

う ち 善 法 青 少 年 セ ン タ ー 分 10,399 10,515 1.1 う ち 河 原 青 少 年 セ ン タ ー 分 9,804 9,819 0.2

(4)

2. 学 校 施 設

⑴ 児童生徒数  ○ 小 学 校

表 10 -2 (平成 29 年 5 月 1 日現在)

学  校  名 開設年月日 児 童 数 学 級 数 一学級平均児 童 数 教 職 員 数

菟 道 小 学 校 明治 6. 2. 10 291 ( 5) 14( 2) 20.8 28( 2) 菟 道 第 二 小 学 校 昭和 28. 4. 1 583 (12) 22( 3) 26.5 37( 3) 神 明 小 学 校 〃 47. 4. 1 616 ( 9) 21( 2) 29.3 37( 2) 槇 島 小 学 校 明治 15. 2. 1 539 ( 9) 19( 2) 28.4 36( 2) 北 槇 島 小 学 校 昭和 58. 4. 1 338 ( 8) 14( 2) 24.1 27( 2) 小 倉 小 学 校 明治 6. 10. 1 738 ( 8) 27( 3) 27.3 47( 3) 伊 勢 田 小 学 校 昭和 49. 4. 1 489 (12) 20( 3) 24.5 31( 3) 西 小 倉 小 学 校 〃 44. 4. 1 327 ( 8) 14( 2) 23.4 28( 2) 北 小 倉 小 学 校 〃 48. 4. 1 277 ( 3) 13( 1) 21.3 23( 1) 南 小 倉 小 学 校 〃 53. 4. 1 238 ( 3) 9( 1) 26.4 27( 1) 大 久 保 小 学 校 明治 14. 4. 1 915 (12) 31( 4) 29.5 53( 4) 大 開 小 学 校 昭和 51. 4. 1 416 ( 3) 15( 1) 27.7 28( 1) 西 大 久 保 小 学 校 〃 45. 4. 1 326 (10) 14( 2) 23.3 28( 2) 平 盛 小 学 校 〃 50. 4. 1 195 ( 4) 10( 2) 19.5 25( 2) 宇 治 小 学 校 明治 5. 6. 744 ( 8) 26( 2) 28.6 47( 2) 三 室 戸 小 学 校 昭和 50. 4. 1 471 ( 8) 18( 2) 26.2 34( 2) 南 部 小 学 校 〃 46. 4. 1 441 ( 8) 17( 2) 25.9 31( 2) 岡 屋 小 学 校 〃 49. 4. 1 432 ( 7) 16( 2) 27.0 28( 2) 木 幡 小 学 校 〃 42. 4. 1 758 ( 3) 24( 1) 31.6 38( 1) 御 蔵 山 小 学 校 〃 48. 4. 1 937 ( 9) 30( 2) 31.2 51( 2)

笠 取 小 学 校 明治 6. 3. 17 ( ) 4( ) 4.3 8( )

笠 取 第 二 小 学 校 〃 39. 11. 3 19 ( 1) 4( 1) 4.8 9( 1)

合   計 10,107(150) 382(42) 26.5 701(42)

(5)

 ○ 中 学 校

  ○ 市立幼稚園

表 10 -3 (平成 29 年 5 月 1 日現在)

学  校  名 開設年月日 生 徒 数 学 級 数 一学級平均生 徒 数 教 職 員 数

宇 治 中 学 校 昭和 22. 4. 30 541( 5) 17( 2) 31.8 44( 2) 北 宇 治 中 学 校 〃 47. 4. 1 532( 6) 17( 2) 31.3 40( 2) 槇 島 中 学 校 〃 57. 4. 1 306( 3) 10( 1) 30.6 33( 1) 西 小 倉 中 学 校 〃 53. 4. 1 305( 5) 10( 1) 30.5 32( 1) 西 宇 治 中 学 校 〃 31. 4. 1 534(12) 17( 2) 31.4 42( 2) 南 宇 治 中 学 校 〃 51. 4. 1 222(12) 10( 3) 22.2 37( 3) 広 野 中 学 校 〃 59. 4. 1 648(15) 19( 2) 34.1 46( 2) 東 宇 治 中 学 校 〃 22. 5. 3 614( 9) 19( 2) 32.3 49( 2) 木 幡 中 学 校 〃 49. 4. 1 810( 7) 23( 2) 35.2 53( 2) 黄 檗 中 学 校 平成 24. 4. 1 377( 7) 13( 2) 29.0 35( 2)

合   計 4,889(81) 155(19) 31.7 411(19)

(注)(  )内は特別支援学級在籍者及び特別支援学級数、教職員数の内数

表 10 -4 (平成29年5月1日現在)

幼 稚 園 名 開設年月日 定 員 園児数 学級数 一学級平均園児数 教職員数

大 久 保 幼 稚 園 昭和 40. 4. 1 65( 30) 25 2 12.5 9

神 明 幼 稚 園 〃 44. 4. 1 130( 60) 29 2 14.5 9

東 宇 治 幼 稚 園 〃 19. 4. 1 130( 60) 41 2 20.5 9

木 幡 幼 稚 園 〃 51. 4. 1 65( 30) 29 2 14.5 8

合   計 390(180) 124 8 15.5 35

(6)

⑵ 学校施設の整備

 昭和 40 年代に入って急激な増加を続けてきた児童・生徒数は、昭和 50 年代後半から 60 年代をピー クに減少に転じ、最近では一部の小学校で児童数が微増しているが、全体としては減少している。  児童・生徒数の急増期には、新設校の建設や既設校の増築に努め、昭和 40 年以降、小学校は 14 校、 中学校は 7 校の新設を行った。児童・生徒数が減少に転じてからは、空き教室を活用したデイサー ビスセンター等の高齢者福祉施設の整備、コンピューター教室や視聴覚室等への改造等を実施し、 学校施設の充実を図った。

 校舎・体育館の耐震補強や普通教室・特別教室等への空調機の設置などの施設改修を行うととも に、第 2 次学校施設整備計画に基づき、トイレ・ライフライン改修等、学校施設の安全性の確保と 教育環境の向上に取り組んでいる。

⑶ 地域開放型校舎

 学校の地域開放は、運動場や体育館などのスポーツ施設を中心に積極的に展開されているが、教 室開放については、施設管理の面から十分に進んでいないことから、西宇治中学校の校舎改築にあ たっては、積極的な「地域開放型校舎」として設計段階から取り組み、新校舎に特別教室を集中的 に配置するとともに、平成 11 年度より学校運営に支障のない範囲で図書室・調理室・視聴覚室・美 術室・音楽室の 5 つの特別教室を市民の利用に供することとした。

 これにより、スポーツ・文化など様々な活動を展開する中で地域の大人達が、子ども達の成長を 温かく見守りつつ、時には厳しく、子ども達を健やかに育む場となることをめざしている。

 建 築 場 所  宇治市伊勢田町南山 21 番地の 1  宇治市立西宇治中学校  建 物 構 造  鉄筋コンクリート造 地上 5 階建て

 建 築 面 積  800.112  延 床 面 積  3,166.132  建 物 高 さ  20m  エレベータ  定員 15 名

 解体校舎等  北校舎 2,0622 (昭和 31、32 年建築)         西校舎 7542 (昭和 37 年建築)         旧体育館 6852 (昭和 38 年建築)

 また、地域開放型校舎の開放の円滑な運営を図るため、校長・教職員・育友会(PTA)役員・そ の他の地域団体役員等で構成する「地域開放型教室開放運営委員会」に教室開放に関する業務を委 託している。

3. 学校教育

⑴ 平成 29 年度の努力点

(7)

校園長主導の学校体制のもと、教育目標と自校の課題を踏まえた学校経営方針を明確にして、学習 指導要領及び幼稚園教育要領に即した創意ある教育課程を編成し、日々の教育活動の充実を図ると ともに、次期学習指導要領に基づく教育課程編成の準備を進める。

 とりわけ、新しい時代に必要となる資質・能力を踏まえ、小中一貫教育を通して、児童生徒一人 一人に質の高い学力を身に付けさせ、生命輝く豊かな人間性や健やかな身体をはぐくみ、未来を切 り拓いていく力を付けるため、学校は、家庭・地域との連携を強め、以下のことを本年度の努力点 とし、特色ある学校づくりに努める。

1 生涯にわたる学習の基盤となる学力の充実・向上

(1)小学校と中学校の教職員が協働して、児童生徒の発達段階に応じた系統的・継続的な学習指導   を推進する。

(2)京都府学力診断テストなどを活用した個に応じた指導の充実及び授業改善を行い、振り返り学   習や補充学習などを含め学習内容を確実に定着させる効果的な取組を推進する。

(3)家庭との連携を進め、児童生徒の基本的な生活習慣を確立し、学習習慣の定着を図る中で、基   礎的・基本的な知識・技能、さらには生きて働く知識・技能を習得する取組をより一層推進する。 (4)「ことばの力」の育成等、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・

  表現力等をはぐくむ取組を推進する。

(5)大学との連携による理数教育や副読本を活用した「宇治学」(総合的な学習の時間)を通して   知的好奇心や探究心をはぐくむとともに、主体的・対話的で深い学びに向かう力を育成する取   組を推進する。

(6)発達障害を含む障害のある幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じ、適切な教育的支援を   行う特別支援教育を推進する。

2 生命を大切にする心など、豊かな心を持ち、たくましく生きる幼児児童生徒の育成

(1)道徳教育推進教師を中心に道徳教育を推進する校内体制を確立するとともに、義務教育 9 年間   を通して道徳性の育成を図り、生命を大切にする心、人を思いやる心など、豊かな人間性をは   ぐくむ「心の教育」の充実を図る。幼稚園においては道徳性の芽生えを培う教育の充実を図る。 (2)「宇治市第 2 次人権教育・啓発推進計画」を踏まえ、あらゆる教育活動を通して人権教育を推

  進し、その中で、同和教育上の残された課題の解決に向けて、積極的な取組を進める。

(3)不登校やいじめなどの未然防止や早期発見・早期対応を図る義務教育 9 年間を通した組織的な   取組を強化するとともに、人権や生命を尊重する規範意識の醸成を図る。とりわけ、「宇治市い   じめ防止基本方針」に基づき、いじめ根絶のための取組を進める。

(4)「宇治市子どもの読書活動推進計画(第二次推進計画)」に基づき、自校の「読書活動推進計画」   を策定し、読書活動の組織的な取組の推進を図る。

(5)歴史的遺産や文化的遺産をはじめとする地域の文化や産業等を生かした「ふるさと宇治」につ   いての学習を積極的に進める。

(8)

3 学校における安全教育の推進と安全管理体制の充実

(1)幼児児童生徒の発達段階に応じた指導内容や指導方法を工夫し、危険予測・回避能力を高め、   安全な生活を営む正しい判断力と実践力を養う。

(2)京都府南部地域豪雨災害や東日本大震災等を踏まえた自校の「学校安全計画」「危険等発生時   対処要領」「学校防災計画」を検証し改善することにより、不断の安全対策を講じる。

(3)定期的な「学校安全管理委員会」の開催等により、保護者・地域諸団体・行政等の関係機関と   連携を図り、地域ぐるみで子どもを守る取組の充実に努める。

4 市民の信頼を高める学校づくり

(1)学校から家庭や地域への積極的な情報発信、保護者や地域住民などの参画による学校評価や学   校評議員制度の積極的な活用を図り、家庭や地域とつながり、信頼される開かれた学校づくり   を推進する。

(2)教職員は、研修や教職員人事評価制度の活用などを通して自己の資質能力の向上に努め、豊か   な識見や専門性に基づいた確かな指導力を発揮する中で、幼児児童生徒や保護者との深い信頼   関係を構築し、学校教育に寄せられる市民の信託と期待に応える。

(3)学校は、教育委員会の指導・支援のもとに、課題の早期対応・早期解決に努める。

⑵ 小中一貫教育の推進

義務教育 9 年間を通して、児童生徒の発達段階に応じた系統的、継続的な学習指導や生徒指導 を行うことにより、学力の充実・向上を図るとともに豊かな人間性や社会性をはぐくみ、「将 来の夢を持ち、自己実現に向けた努力ができる子ども」を育成する。

1 中学校ブロック推進体制の充実

・中学校ブロック校長間の強固な連携のもと、小中一貫教育ラーニングコーディネーター・チー フコーディネーターを要とする中学校ブロックの推進体制を充実させ、9 年間の教育目標を明確 にした中学校ブロック小中一貫教育推進計画(ジョイントプラン)に基づき小学校と中学校の教 職員が協働して教育活動を展開する小中一貫教育を推進する。

2 系統的・継続的な学習指導・生徒指導の充実

・「義務教育 9 年間の円滑な接続に配慮した年間指導計画」(宇治スタンダード)を基本に、児童生 徒の発達の段階に応じた系統的・継続的な学習指導を推進する。

・小学校と中学校での学習指導や生徒指導を滑らかに接続できるよう、教科連携教員、小中連携 加配教員の効果的な活用を図る。

・小学校と中学校の教職員がティームティーチングを行ったり、中学校の教職員が専門性を活か して小学校で指導したりするなど教職員の連携・交流を推進し、教職員の意識や指導力の向上を 図る。

(9)

・小学校においては、複数教員による個々の児童の多面的な理解を充実するとともに、教員の専 門性を活かした指導により児童の学習意欲と学力の向上を図る。

3 中学校ブロックにおける特色ある教育活動の展開

・中学校ブロックにおける教育目標や目指す子ども像などに基づき、特色ある教育活動を展開す る。

・基礎的・基本的な内容の確実な定着を図るとともに、家庭学習とも関連付けながら学びの習慣 を身に付けさせ、意欲を向上させることを目指して、中学校ブロックにおける「いしずえ学習」 の取組を推進する。

・「宇治学」(総合的な学習の時間)については、「宇治学」副読本を活用し、地域との関わりや小 学校間の関連性、小・中学校間の系統性を高め、児童生徒がさらに探求的に学習を進められるよ う、中学校ブロックにおける取組を推進する。

・義務教育 9 年間を通して児童生徒の人間関係を豊かにするため、中学校ブロックにおける小学校 間、小・中学校間での交流・合同の取組、授業、学校行事などを推進する。

・参観・論議の視点を明確にした授業研究会を柱とする小中合同研修会を実施するなど、小中一 貫教育の推進・充実に向けた研修に取り組む。

4 家庭や地域社会との連携

・小中一貫教育の取組内容について家庭や地域に向けて積極的、効果的な情報発信を行うととも に、家庭や地域と連携した取組を充実させる。

・義務教育 9 年間を通して家庭と連携しながら、生涯にわたって自ら学び続ける学習習慣の定着を 図る。

・中学校ブロックにおける PTA・育友会、地域諸団体が互いに連携を強め、学校・家庭・地域が 一体となって児童生徒の教育に携わることができる地域教育ネットワークの構築を目指す。

⑶ 特別支援教育

・特別支援学級は、小学校では 22 校中 21 校に合計 42 学級(知的障害学級 23、自閉症・情緒障害学 級 15、視覚障害学級 1、肢体不自由学級 2、病弱・身体虚弱学級 1)中学校では、10 校すべてに 19 学 級(知的障害学級 10、自閉症・情緒障害学級 9)が設置されている。

・通級指導教室は、南小倉小学校に 2 教室、菟道第二小学校、宇治小学校、平盛小学校、木幡小学校、 南部小学校、槇島中学校、宇治中学校、黄檗中学校にそれぞれ 1 教室設置している。通級指導教室は、 ことばやきこえ、自閉症、LD、 ADHD 等特別な支援を必要とする児童生徒への指導と支援並びに 教育相談、検査などを行っている。

(10)

学校との連携を深めている。

 教育事業では、児童生徒の交流の場として 、 夏休み地域学校(3 会場)、小中交流集会、卒業生を 送る集い、中学校特別支援学級生徒の交流会(合宿、球技大会)等を行っている。

○ 宇治市就学指導委員会 ・設立の目的

 宇治市に居住する特別な支援を必要とする児童生徒及び就学前の幼児に対し、障害の状態、 発達段階、特性などを的確に把握し、個々の教育的ニーズに応じた就学指導を行うことを目的 とする。

*委員の構成

 宇治市立幼稚園及び小・中学校の教職員、関係行政機関の職員、その他教育委員会が適当 と認める者をもって組織する。

 *専門部

  ◎就学相談部・・・就・修学指導のための相談活動を行う。

  ◎進路指導部・・・就・修学及び進路の実現のための相談活動を行う。

  ◎調査研究部・・・就・修学や発達促進のための調査活動ならびに必要な調査研究を行う。   ◎啓 発 部・・・特別支援教育の推進ならびに研修・啓発活動を行う。

○ 宇治市特別支援教育推進委員会 ・設立の目的

 宇治市における特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じ た適切な指導・助言及び必要な支援を行うこと、並びに校(園)内の特別支援教育の支援体制 の充実を図ることを目的とする。

*委員の構成

 宇治市立幼稚園及び小・中学校の教職員、関係行政機関の職員、その他教育長が適当と認 める者をもって組織する。

*委員会の活動

⑴ 宇治市における特別支援教育の総合的な在り方に関すること

⑵ 幼稚園、小・中学校における特別な教育的支援が必要な幼児児童生徒への支援に関する   こと

⑶ 特別支援教育コーディネーターの育成に関すること ⑷ 校内委員会等の支援体制確立に関すること

⑸ 専門家チーム委員の委嘱に関すること

⑹ 特別支援教育に係る理解及び啓発に関すること ⑺ その他委員会の目的達成に必要な事項

*巡回相談

(11)

巡回相談を行う。

⑷ 幼児教育

 幼児期における教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、幼稚園教育は、 幼児期の発達の特性を踏まえ、環境を通して行うことを基本とし、遊びを通しての指導を中心とし て進めている。

 「幼稚園教育要領」の趣旨を踏まえ、幼稚園は、家庭との連携を図りながら 、 生きる力の基礎を 育成し 、 義務教育及びその後の教育の基礎を培うよう努めている。

  幼児の就園状況

 ○ 宇治市立幼稚園就園指導委員会

 市立幼稚園に入園を希望する幼児で障害のある者に対し、個々の発達や障害等の状況に応じた 指導及び助言を行うために設置している。

ア.組 織

 委員会は、委員若干名で組織し、宇治市立の幼稚園及び小学校の教職員・関係行政機関の職 員・その他教育委員会が必要と認める者のうちから教育委員会が任命または委嘱している。 イ.研 修

 委員を中心に、幼稚園教諭も含め就園指導の在り方や入園後の幼児及び保護者への指導の手 だて等について研修を深めている。

表 10 -5 (平成 29 年 5 月 1 日現在)

園      名 定      員

4  歳  児 (人) 5  歳  児 (人)

大 久 保 幼 稚 園

神 明 幼 稚 園

東 宇 治 幼 稚 園

木 幡 幼 稚 園

30 60 60 30

35 70 70 35

(神明、東宇治、4 歳児 2 学級・5 歳児 2 学級) (大久保、木幡、4 歳児 1 学級・5 歳児 1 学級)

表 10 -6 (人)各年度 5 月 1 日現在

平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 4 歳児 5 歳児 4 歳児 5 歳児 4 歳児 5 歳児 4 歳児 5 歳児 4 歳児 5 歳児

市立幼稚園 (5.1)90 (5.7)103 (4.7)78 (5.4)95 (4.9)81 (5.1)85 (4.4)71 (5.0)82 (3.1)47 (4.7)76

私立幼稚園 (46.6)818 (49.3)895 (47.6)789 (46.8)820 (44.4)733 (47.1)783 (42.9)691 (44.1)726 (43.3)656 (43.2)696

保 育 所 (45.3)797 (42.1)766 (43.4)754 (44.9)787 (48.2)796 (45.5)755 (49.7)801 (48.7)802 (50.3)763 (49.0)791

そ の 他 (3.0)52 (2.9)53 (2.3)38 (2.9)50 (2.5)42 (2.3)38 (3.0)49 (2.2)36 (3.3)50 (3.1)50

(100)1,757 (100)1,817 (100)1,659 (100)1,752 (100)1,652 (100)1,661 (100)1,612 (100)1,646 (100)1,516 (100)1,613

(12)

⑸ へき地教育

 市域東部の笠取地域は、北は京都市、東は滋賀県大津市に接し、標高 300m 〜 500m の山々に囲ま れた過疎の地域である。

 昭和60年に東西笠取地域の簡易水道給水開始をはじめとして、昭和63年には京滋バイパスも開通。 地域産業の炭山陶芸団地の進展や平成 27 年に簡易水道が宇治市水道事業に統合されるなど地域開発 が進んでいる。

 平成 11 年 6 月 3 日、宇治市総合野外活動センター・アクトパル宇治の開所記念式典が行われ、レ クリエーションやスポーツ文化活動の拠点として積極的な活用が期待されている。

 ここに明治時代に開設した笠取小学校及び笠取第二小学校があり、58 年度校舎の全面改築が竣工 (鉄筋 2 階建校舎・体育館)し、また 60 年度には、全国へき地教育研究大会の京都府の主会場として、

成果を全国に発表し、地域に根ざしたへき地教育を進めている。また、笠取小学校においては、平 成 13 年 4 月より小規模特認校制度を適用し、豊かな自然環境の中で温もりある学びと「生きる力」 を培うことを目的に、区域外から就学を希望する保護者に対して一定の条件のもとで、入学を認め ている。

◎ 今日までの主な施策

表 10 -7

年 月 事     項 年 月 事     項

41 4 ・完全給食の実施 60 3 ・笠取第二小体育館完成

43 8 ・笠取小プール完成 60 10 ・第 34 回全国へき地教育研究大会開催

46 4 ・東宇治中学校笠取分校を廃止し、東宇 (笠取小)

治中学校に統合 61 3 ・スクールバス更新(木幡中)

・笠取地区スクールバス運行開始 元 3 ・ワゴン車更新購入(笠取小)

・通学路整備、施設設備の充実改善 2 9 ・スクールバス更新(笠取第二小)

48 10 ・教職員住宅の設置 4 4 ・教員定数配置基準の改正(教頭の専任)

49 8 ・笠取第二小プール完成 6 9 ・スクールバス更新(木幡中)

50 1 ・スクールバス更新 7 10 ・スクールバス更新(笠取小)

・複々式授業解消 9 5 ・スクールバス更新(笠取第二小)

52 4 ・1・2 学年複式授業の解消 11 3 ・笠取小プール改築

54 4 ・笠取地区スクールバス(バス及びワゴ 13 4 ・小規模特認校制度の実施(笠取小)

ン車)2 台による運行開始 14 9 ・スクールバス更新(木幡中)

・各普通教室にカラーテレビ設置 15 9 ・スクールバス更新(笠取小)

55 9 ・スクールバス更新購入 17 3 ・スクールバス更新(笠取第二小)

57 4 ・ワゴン車 1 台を購入し、3 台でスクール 21 4 ・ワゴン車更新購入(笠取小)

バス運行開始 23 12 ・スクールバス更新(木幡中)

59 3 ・校舎全面改築(笠取小・笠取第二小) 27 1 ・スクールバス更新(笠取第二小) 59 9 ・ワゴン車1台をスクールバスに更新購入 28 3 ・スクールバス更新(笠取小)

(13)

⑹ 社会科副読本「わたしたちの宇治市」

 「わたしたちの宇治市」は身近な宇治市を中心に、地域の社会的事実や事象を教材として、郷土の 学習を深めるために 3・4 年生用社会科副読本として昭和 56 年度に初版を、昭和 61 年度に 3 年生用と 4・5 年生用として改訂版を刊行し、その後も必要に応じて改訂し市内小学校の 3 年生児童全員に無 償で給与している。

 この副読本は、宇治市小学校教育研究会社会科部が、学習指導要領の改定に伴う社会科教科書と の関連を図りながら編集し、図版、写真等の参考資料を豊富に用意して児童が自主的に学習しやす いように配慮されている。

⑺ 道徳副読本

 平成 4 年度から道徳教育の一層の充実を図るため、道徳の時間に使用する教材として、市立小・ 中学校の児童生徒全員に無償で貸与している。(選定については、宇治市教育委員会が委嘱した道徳 副読本選定委員が検討を行い、それをもとに宇治市立小・中学校教材審議委員会の答申を経たもの を使用する。) 

⑻ 宇治学副読本

 探究的な見方・考え方を働かせ、地域社会の一員としての自覚を持って、ふるさと宇治をよく知 り、諸課題に目を向け、主体的、創造的、協働的に取り組むことで、よりよく課題を解決し、自己 の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目指した「宇治学」(総合的な学習の時間) の学習に活用するため副読本を作成し、平成 29 年度より市立小学校 3 年、6 年の全児童に無償で貸 与している。

 今後、小学校 4 年、5 年、中学校 1 年から 3 年までの 5 学年についても副読本を作成する計画である。  

⑼ 学校給食

 ○ 学校給食運営の原則

 教育委員会の指導助言により当該学校の校長が計画・管理し、職員を指揮監督して行う。また、 宇治市の学校給食運営は、“学校間の格差解消”“保護者負担と学校事務の軽減”“安全良質な物資 の低額確保”のために「全市同額の給食費」「全市統一献立」「物資の一括購入」を原則としている。

 ○ 米飯給食の運営

(14)

 ○ 学校給食調理民間委託の実施

 本市ではより楽しく、より豊かで、より安全な学校給食をめざして学校給食運営方法の改善を 本市行政改革の課題として検討してきたが、「学校給食調理民間委託の実施方針」(平成 11 年 11 月 15 日宇治市教育委員会議決)に基づき、平成 12 年度から学校給食運営全体のうち、洗浄業務を含 む調理業務のみを学校単位に段階的に民間の給食業者に委託することとなった。現在、市内小学 校 14 校で調理業務委託が行われている。

 ○ 中学校給食調査

 平成 29 年度から、給食の実施方法について他市の状況調査や視察等を実施し、本市にふさわし い中学校給食のあり方や実施に向けての方法及び課題について調査している。

⑽ 私立幼稚園への助成

 ○ 私立幼稚園就園助成補助金

 私立幼稚園の園児に対する保護者負担の軽減と、私立幼稚園の育成及び幼稚園教育の振興を図 るため、私立幼稚園に在籍する市内在住の園児を対象に補助金を交付するもので、従来の「私立 幼稚園補助金交付制度」と「私立幼稚園就園奨励費補助金交付制度」を統合し、昭和 52 年度から 実施している。

・負担割合(平成 28 年度)

 補助単価①第 1 子    世帯階層区分 5 以外 国 1 / 3 以内 残りは市負担  補助単価①第 1 子    世帯階層区分 5   全額市負担

(15)

― 216 ―

表 10 -8 (平成 28 年度実績)

世 帯 階 層 区 分 年

補助単価① 補助単価②

第 1 子 第 2 子 第 3 子 以 降 第 2 子 第 3 子 以 降

減免 措置額

(円)

(A) 補助 対象額

(円)

(B) 人員

(人)

(A)×(B) 補助金 申請額

(円)

減免 措置額

(円)

(A) 補助 対象額

(円)

(B) 人員

(人)

(A)×(B) 補助金 申請額

(円)

減免 措置額

(円)

(A) 補助 対象額

(円)

(B) 人員

(人)

(A)×(B) 補助金 申請額

(円)

減免 措置額

(円)

(A) 補助 対象額

(円)

(B) 人員

(人)

(A)×(B) 補助金 申請額

(円)

減免 措置額

(円)

(A) 補助 対象額

(円)

(B) 人員

(人)

(A)×(B) 補助金 申請額

(円)

1 生活保護世帯

5 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 4 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 3 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 1 180,000 308,000 308,000 0 0 満 3 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0

2 ︱

1

市民税 非課税世帯

A ひとり親世帯等非該当

5 272,000 272,000 9 1,935,900 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 9 1,986,600 308,000 308,000 8 1,561,200 4 272,000 272,000 13 2,644,000 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 15 2,993,400 308,000 308,000 7 1,529,600 3 272,000 272,000 12 3,011,100 290,000 290,000 6 1,317,300 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 3 730,000 308,000 308,000 10 2,555,600 満 3 272,000 272,000 2 121,500 290,000 290,000 1 43,800 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 1 183,000 308,000 308,000 0 0

B ひとり親世帯等該当

5 308,000 308,000 5 1,056,000 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 4 870,000 308,000 308,000 3 579,600 4 308,000 308,000 7 1,545,000 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 2 504,000 308,000 308,000 2 315,000 3 308,000 308,000 4 1,122,000 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 4 884,000 308,000 308,000 0 0 満 3 308,000 308,000 1 71,400 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0

2 ︱

2

市民税額所得割 非課税世帯

A ひとり親世帯等非該当

5 272,000 272,000 2 369,600 290,000 290,000 1 165,600 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 1 216,000 308,000 308,000 1 240,000 4 272,000 272,000 1 195,600 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 1 272,400 308,000 308,000 3 519,000 3 272,000 272,000 3 723,600 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0 満 3 272,000 272,000 1 57,500 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0 290,000 290,000 0 0 308,000 308,000 0 0

B ひとり親世帯等該当

5 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 4 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 3 308,000 308,000 2 424,000 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 満 3 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0

3

市民税 所得割課税額 77,100 円以下

の世帯

A ひとり親世帯等非該当

5 115,200 115,200 34 3,849,600 211,000 211,000 1 210,000 308,000 308,000 0 0 211,000 211,000 25 4,839,600 308,000 308,000 9 1,803,600 4 115,200 115,200 20 2,304,000 211,000 211,000 0 0 308,000 308,000 0 0 211,000 211,000 22 4,441,800 308,000 308,000 11 2,575,200 3 115,200 115,200 32 3,609,600 211,000 211,000 7 1,379,800 308,000 308,000 0 0 211,000 211,000 14 2,923,200 308,000 308,000 4 903,200 満 3 115,200 115,200 7 568,300 211,000 211,000 1 110,000 308,000 308,000 0 0 211,000 211,000 3 561,600 308,000 308,000 1 110,000

B ひとり親世帯等該当

5 217,000 217,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 3 660,000 308,000 308,000 1 270,000 4 217,000 217,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 1 180,000 308,000 308,000 0 0 3 217,000 217,000 2 434,000 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 満 3 217,000 217,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0 308,000 308,000 0 0

4

市民税所得割課税額 77,101 円以上 211,200 円以下

の世帯

5 62,200 62,200 254 15,622,600 185,000 185,000 1 185,000 308,000 308,000 0 0 185,000 185,000 144 25,959,100 308,000 308,000 3 648,000 4 62,200 62,200 223 13,658,100 185,000 185,000 9 1,595,000 308,000 308,000 0 0 185,000 185,000 145 26,075,500 308,000 308,000 18 3,952,200 3 62,200 62,200 195 11,672,900 185,000 185,000 59 10,583,700 308,000 308,000 1 254,000 185,000 185,000 90 16,257,000 308,000 308,000 23 5,508,800 満 3 62,200 62,200 22 1,070,200 185,000 185,000 28 3,103,000 308,000 308,000 0 0 185,000 185,000 9 1,134,600 308,000 308,000 12 1,560,700

5 上記区分以外の世帯

5 28,700 28,700 140 4,003,600 154,000 154,000 4 616,000 308,000 308,000 0 0 154,000 154,000 69 10,626,000 308,000 308,000 3 582,000 4 28,700 28,700 95 2,703,000 154,000 154,000 5 770,000 308,000 308,000 0 0 154,000 154,000 93 14,250,100 308,000 308,000 5 1,189,200 3 対象外 0 0 154,000 154,000 26 3,887,900 308,000 308,000 1 279,600 154,000 154,000 50 7,700,000 308,000 308,000 11 2,537,400 満 3 対象外 0 0 154,000 154,000 10 1,232,000 308,000 308,000 2 323,000 154,000 154,000 4 436,300 308,000 308,000 4 448,200

(16)

4. 生涯学習・社会教育

⑴ 平成 29 年度の努力点

 本市では、市民が、生涯のいつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができ、その成果が適切 に評価されるような「生涯学習社会」を構築するため、平成 16 年 3 月に「宇治市生涯学習推進プラン」 を策定し、施策を進めてきた。

 前述のプランを包括し、平成 26 年 3 月に策定した「宇治市教育振興基本計画」に基づき、今後は すべての市民が自由に生涯学習活動や生きがい、仲間づくりに取り組むことのできる環境づくりを 進め、学習活動の活性化や社会貢献意識の醸成を図っていく。

 また、地域社会が子どもと子育て家庭を支える基盤になるという認識の定着を図るとともに、より 多くの市民が子育てと青少年健全育成に関する様々な場面で積極的に関与する環境づくりを進める。  こうした観点から本市の社会教育は、次に掲げる事項を重点として、関係機関・団体等との連携 を強めながら、より一層の充実に努める。

 

1.「宇治市教育振興基本計画」を指針とした生涯学習施策の展開に努める。また、市民が生涯学習   活動によって得た成果を社会に還元する体制の構築を進める。

2.人権を尊重する意識の高揚を図るため、あらゆる機会を通じて人権教育と人権啓発の充実に努   める。

3.小中一貫教育を全面的に実施している学校教育との連携を一層図りながら、家庭教育の振興・   地域の教育力の活性化に努める。また、家庭や地域と連携・協働した、子どもが健やかに育つ   居場所づくりを推進する。

4.市民の生涯学習や調査研究を支援するとともに、読書活動の推進に努める。また、「(仮称)宇   治市図書館事業計画」を策定し、図書館サービスの充実を図る。さらに、子どもたちの健やか   な成長に資するため「宇治市子どもの読書活動推進計画(第二次推進計画)」に沿った読書環境   の整備・充実に努めるとともに、子どもの読書活動に係る各種施策をより一層推進する。 5.21 世紀の社会と明日の宇治を切り拓く青少年の育成を目指す。

6.「スポーツが育むふるさと宇治の魅力と未来」を基本理念とした「宇治市スポーツ推進計画」を   もとにスポーツの推進に努める。

7.文化施策の総合的な推進を図るとともに、市民の多様な文化活動の充実・支援に努める。また、   文化財の保護・調査活動の実施、積極的な活用に努める。

①生涯学習社会の実現

  「宇治市教育振興基本計画」を指針として生涯学習施策を展開し、地域やまちづくりに対する 市民の意識を高め、地域の発展に向けて誰もが力を発揮するような生涯学習環境の整備を図る。  また、生涯学習を支える社会教育活動の振興を図るため、社会貢献意欲の高い人材の育成や、 関係団体・組織への支援を進める。

(17)

 また、「図書館法」に基づき、図書館の機能充実を図り、市民の教育と文化の発展に努める。

②人権教育の幅広い展開

 市民一人一人の尊厳と人権が尊重される社会を実現するには、多元的文化、多様性を認める「共 生の心」をはぐくむための学習活動を、関係機関・団体や学校などと連携して実施することが重 要である。人権を尊重する意識の高揚を図るために、「人権教育及び人権啓発の推進に関する法律」 及び「宇治市第 2 次人権教育・啓発推進計画」に基づき、人権教育及び人権啓発を図る。

③家庭・地域の教育力の向上

 近年、家庭教育の充実と地域の教育力の活性化に向けた社会教育行政に対する期待が高まって きており、家庭・学校・地域の連携・協働や協力の促進が求められている。本市においても、子 育てをする人の個別の学習のみならず、親どうしの連携や地域でのつながりを広げるための諸施 策を展開し、教育の出発点である家庭の教育力向上に努めるとともに、小中一貫教育を推進する 学校や地域諸団体と連携を図りながら地域の教育力向上に努める。また、家庭・学校・地域が連 携・協働した、子どもが健やかに育つ居場所づくり、安全・安心な地域づくりを推進する。  さらに、21 世紀の社会と明日の宇治を切り拓く青少年を育成するため、青少年の自主的な活動 への支援や社会参加活動の促進に努めるとともに、京都府の「青少年の健全な育成に関する条例」 や本市の「宇治市教育振興基本計画」をもとに、青少年の健全育成・社会環境浄化活動をより一 層推進する。

 また、「宇治市子どもの読書活動推進計画(第二次推進計画)」に基づき、子どもの読書活動を 推進するための環境整備の充実を図る。

④スポーツ・文化の振興

 スポーツ分野においては、国の「スポーツ基本法」及び「スポーツ基本計画」、平成 27 年 3 月策 定の「宇治市スポーツ推進計画」に基づき、スポーツ施策を推進し、本市が掲げる「健康長寿日本一」 への推進力となることを目指す。

 文化分野においては、「文化芸術振興基本法」、「古典の日に関する法律」に基づき、本市の歴史・ 文化を生かして文化芸術施策の推進を図るとともに、市民の創造的文化活動の育成・支援を進め る。

 また、本市の豊かな歴史と文化財に対する市民の理解と認識を深め、「文化財保護法」、「京都府 文化財保護条例」並びに「宇治市文化財指定条例」の精神に基づき、文化遺産の保護・保存を図 るとともに、歴史文化に関する市民意識の向上に努める。

(18)

⑵ 宇治市生涯学習審議会委員及び関係団体 ①宇治市生涯学習審議会委員(第 8 期)

 (任期:平成 29 年 6 月 1 日から平成 31 年 5 月 31 日)

②社会教育団体

・宇治市連合育友会(小中各育友会・PTA) ・宇治市立幼稚園 PTA 連合会

・宇治市子ども会連絡協議会(地域子ども会) ・宇治市女性の会連絡協議会(地域女性の会) ・宇治市青少年健全育成協議会

・その他社会教育関係団体、クラブ等

5. スポーツ・レクリエーション活動

 市民の誰もが、それぞれの体力や年齢、技術、興味、目的に応じて、いつでも、どこでも、いつまでも、 親しむことができる生涯スポーツを推進するため、市民総合体育大会をはじめとするスポーツ大会 の開催や、初心者でも気軽に参加できるレッツニュースポーツ、ニュースポーツひろば、市民スポー ツまつりを実施するとともに、様々な実施主体が主催するスポーツイベントの情報を集約し、情報 を発信するなどの各種事業に取り組んでいる。

 平成 22 年度には、生涯スポーツの推進及び市民の健康増進に大きく寄与することを目的として整 備を進めてきた「グラウンド・ゴルフ場」をアクトパル宇治に開設した。平成28年度から、新たなコー

表 10 -9 ※平成 29 年 6 月 1 日時点

役 職 氏  名

(19)

ス及び駐車場を整備する第 2 期工事に着手している。また、平成 27 年 3 月には「宇治市スポーツ振 興計画」を見直し、「宇治市スポーツ推進計画」を策定。計画の基本理念である「スポーツが育むふ るさと宇治の魅力と未来」の実現に向けて各種施策を実施していく。

生涯スポーツの推進を図るため、次の施策に取り組んでいる。 ○スポーツ・レクリエーション事業の実施

 ・市民スポーツまつり  ・市民駅伝競走大会

 ・市民ファミリーバドミントン大会 等 ○各種団体・組織による自主的な活動への支援  ・(一財)宇治市体育協会の活動

 ・宇治市体育振興会連合会の活動  ・宇治市スポーツ少年団の活動  ・総合型地域スポーツクラブの活動 ○スポーツ表彰

 ・市民の体育・スポーツの振興及び競技力の向上に資するため、顕著な競技成績を収めた者も  しくは団体、又はスポーツの健全な普及、発展に貢献した者もしくは団体を宇治市スポーツ賞  として表彰している。

○スポーツ交流の促進

 ・宇治市・宇部市スポーツ交流大会を平成 3 年度から交互に開催している。   (平成 28 年度は宇治市にて開催)

 ・全日本中学ボウリング選手権大会を平成 19 年度から本市で開催している。((一財)地域活性  化センターのスポーツ拠点づくり推進事業の補助を受け実施)

○スポーツ施設の利用促進・整備充実

 ・学校施設の開放事業を、30 校の学校開放運営委員会へ委託している。

 ・巨椋ふれあい運動ひろばを、(公財)宇治市公園公社を指定管理者として管理運営を行っている。  ・「グラウンド・ゴルフ場」の開設(平成 22 年 6 月 2 日オープン)

(20)

(平成 29 年 6 月 1 日現在)

表10-10

宇治市体育振興会連合会

宇治市生涯学習審議会 スポーツ関係組織

宇治市スポーツ推進委員協議会

教 育 委 員 会 生 涯 学 習 課 各地域体育振興会 19 団体

槇 島 町

神 明 学 区 大 久 保 学 区 大 開 学 区 三 室 戸 学 区 南 部 学 区 木 幡 校 区 岡 屋 学 区 小 倉 校 下 南 小 倉 学 区 北 小 倉 学 区 西 小 倉 学 区

伊 勢 田

菟 二 学 区 莵 道 校 区 北槇島小学校区 西 大 久 保 平盛学区わくわく 宇治黄檗学園学区

宇治市レクリエーション 団 体 連 絡 協 議 会

オ リ エ ン テ ー リ ン グ 協 会 レ ク リ エ ー シ ョ ン 協 会

野 外 活 動 協 会

レクリエーションサークル

総合型地域スポーツクラブ 特定非営利活動法人 東宇治スポーツクラブ

小・中学校体育施設開放運営 委員会

体 育 振 興 会

  〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃     〃  

(一財)宇 治 市 体 育 協 会

専 門 委 員 会

企画財政、普及、指導、競技

各 種 競 技 団 体 2 5 団 体 軟 式 野 球 連 盟 ソ フ ト ボ ー ル 協 会

卓 球 協 会

ソ フ ト テ ニ ス 連 盟

テ ニ ス 協 会

バ レ ー ボ ー ル 協 会 サ ッ カ ー 協 会 バ ド ミ ン ト ン 協 会

歩 こ う 会

弓 道 協 会

剣 道 連 盟

空 手 道 連 盟

柔 道 連 盟

水 泳 協 会

陸 上 競 技 協 会 バ ス ケ ッ ト ボ ー ル 協 会

太 極 拳 協 会

少 林 寺 拳 法 協 会 グ ラ ウ ン ド ・ ゴ ル フ 協 会

ゴ ル フ 協 会

(21)

  ○ ニュースポーツひろば    〈あさのひろば〉

    西宇治体育館(参加無料・保育あり) 10:00 〜 12:00

     5/20㈯・5/27㈯・6/3㈯・7/8㈯・8/26㈯・10/14㈯・10/21㈯・10/28㈯・1/27㈯・2/17㈯     黄檗体育館(参加無料・保育あり) 10:00 〜 12:00

     4/15 ㈯・6/10 ㈯・7/1 ㈯・9/2 ㈯・9/23 ㈷・11/18 ㈯・11/25 ㈯・12/2 ㈯・12/16 ㈯    〈よるのひろば〉

    西宇治体育館(参加無料・保育なし) 19:30 〜 21:00      4/28 ㈮・9/1 ㈮・11/24 ㈮・12/22 ㈮・1/19 ㈮・3/2 ㈮     黄檗体育館(参加無料・保育なし) 19:30 〜 21:00      6/16 ㈮・7/28 ㈮・8/18 ㈮・1/12 ㈮・2/16 ㈮・3/16 ㈮    〈屋外ニュースポーツひろば〉

    西宇治中学校(参加無料・保育なし) 19:30 〜 21:00  8/1 ㈫・8/8 ㈫・8/24 ㈭     東宇治中学校(参加無料・保育なし) 19:30 〜 21:00  8/3 ㈭・8/22 ㈫   

  ○ スポーツ・レクリエーション大会   ○ 市民スポーツ教室

表 10 -11

教 室 名 対 象 会 場 時 間 期     間 定 員

レッツニュースポ ーツ (春の教室:4回コース)

小学 4 年生以上 の在住・在勤・

在学者 西宇治体育館 19:30 〜21:00 毎週 金

5/19・26

6/2・9 各種目 30 名

レッツニュースポ ーツ (秋の教室:4回コース)

小学 4 年生以上 の在住・在勤・

在学者 西宇治体育館 19:30 〜21:00

毎週 金 (11/2 

のみ木)

10/13・20・27

11/2 各種目 30 名

表 10 -12

開 催 日 大   会   名 会  場

(22)

6. 青少年対策

 青少年の問題行動は、戦後、昭和 20 年代、30 年代、50 年代と 3 回のピークがあり、その後平成 8 年頃より、内容の凶悪化・粗暴化とともに、それまでの行動や態度などからは周囲が予見し難いよ うな青少年が重大な問題行動を起こす、いわゆる「突発的・衝動的非行」が見られるようになった。 また、問題行動の低年齢化、広域化が進み、いじめの問題や不登校児童生徒の増加も社会問題化す るようになった。

 本市においては、小学校における平成 28 年度のいじめを除く生徒指導上の問題行動は 322 件(25 件増)、指導延べ人数は578人(8人減)と前年度より件数は増加し、指導延べ人数は、減少している。 中学校においては、平成28年度の問題行動は471件(92件減)、指導延べ人数は915人(37人増)となり、 前年度より、件数は減少し、指導延べ人数は、増加している。

 児童生徒の問題行動の背景は、情報化や少子化など社会が急速に変化する中で、家庭における幼 少時からのしつけの問題、児童生徒の行動の多様化、様々な社会的ストレスが要因となった児童虐 待の問題、他人への思いやりやモラルの欠如、規範意識の低下が進んでいる社会など、家庭、地域 社会、学校のそれぞれの要因が複雑に絡み合っていると考えられる。教職員の指導と保護者の協力、 関係機関との連携を図り、複雑化する問題事象に対応している。

 「いじめ」については、平成25年9月に施行された「いじめ防止対策推進法」を受け、宇治市立全 小中学校において「学校いじめ防止基本方針」を策定し、市・市教育委員会においても「宇治市い じめ防止基本方針」を策定した。平成28年度のいじめの認知件数は、3,782件(92件減)となり、そ のほとんどは解消している。一定の解消が図られたが継続支援中のものや、引き続き解消に向け取 組中のものは、小学校16件、中学校43件となっている。教育委員会では、11月を「いじめ防止月間」 とし、児童生徒及びその保護者並びに教職員に対して、いじめを防止することの重要性に関する理 解を深めるための啓発や自主的な取組を進める機会としている。

 不登校児童生徒の総数は、平成28年度(平成28年4月1日から平成29年3月31日までに不登校を 理由に年間30日以上欠席した児童生徒数)は、小学校74人、中学校151人となった。小中連携の取 組や各校での教育相談や別室登校指導の充実、さらには不登校問題対策委員会の取組や適応指導教 室、メンタルフレンド派遣事業、心と学びのパートナー派遣事業等、宇治市不登校対策事業の効果 的な活用を図るなどの取組を進めている。また、スクールカウンセラーが 10 中学校と 3 小学校へ配 置され、小中連携した効果的な活用を図っている。

 このような青少年をとりまく現状を踏まえ、次代を担う青少年が未来に希望を持ち、自由な精神 や豊かな想像力を自ら養い、社会的に自立した人間として健やかに成長するための共生・共育の社 会づくりを目指し、本市の青少年施策の体系及び基本的な方向性を明確にするため、宇治市青少年 問題審議会に諮問し、平成16年3月に「宇治市青少年プラン<生き育きプラン>」が策定された。 「宇治市青少年プラン<生き育きプラン>」が平成25年度末に計画期間満了を迎えることから、その

(23)

めとした地域の諸団体と連携しながら、より多くの市民や団体が子どもたちの成長に積極的に関わ る地域社会の構築を目指している。

<青少年の健全育成>

⑴ 宇治市「中学生の主張」大会

 中学生が学校や家庭・地域における生活を通して、日頃「考え、悩み、求めている」ことを広く 社会に発表する機会として設けられた。人格を形成する上で重要な時期にある中学生が「主張」発 表を通して、互いに考え学び合う契機にするとともに、あわせて市民の中学生に対する理解や認識 を深め、青少年の健全育成の一層の推進を図る。

⑵ 宇治市青少年健全育成協議会

 本市における青少年の健やかな成長・発展を目指して、関係市民団体や関係組織が参加し、青少 年を守り育てる諸活動の推進と地域における組織の充実、青少年自らの社会参加と仲間づくりを促 進し、明るく住みよいまちづくりに努めることを目的として、昭和 53 年 11 月に結成された。ほぼ全 域に「地域青少協」が結成され、全市的な健全育成への取組とともに、地域の実情に即して、地域 住民、関係団体及び関係組織の連携を深めつつ、きめ細やかな健全育成諸活動を推進している。  主な事業

 ・「ふるさとづくり」の取組  ・青少年リーダーの養成

 ・「いじめ」「薬物乱用」等の問題に対する取組

⑶ 宇治市少年補導委員(会)

 地域における非行防止及び社会環境浄化活動を推進し、青少年の健全な育成を図るため、昭和 56 年度に設けられた。委員は教育委員会が委嘱し、任期は 2 年。平成 3 年 4 月に、少年補導委員を会員 とする宇治市少年補導委員会が設立され、活動の一層の推進が図られている。 

 主な職務

 ・各小学校区、ブロック(概ね中学校区)を単位とする地域補導及び全体合同補導(県祭り等)   を通じての青少年に対する指導・保護育成活動

 ・京都府「青少年の健全な育成に関する条例」に係る社会環境状況調査及び環境浄化運動

  ・青少年の健全な育成に係る啓発活動(青少年の非行・被害防止全国強調月間、社会を明るくす    る運動、子ども・若者育成支援強調月間等)

  ・青少年健全育成地域活動への参加及び協力

⑷ 宇治市青少年指導センター

(24)

 ・関係機関相互の意見・情報交換及び施策調整と各行政機関に係る諸事業の効果的推進  ・青少年の健全育成を図るための市民運動の促進及び援助

<不登校対策> ⑴ 適応指導教室

 心理的な要因により登校の困難な児童生徒の学校復帰を目的に、個々の状態に応じた適切な取組 を組織的、計画的に推進するため、心の居場所として適応指導教室を開設している。

 主な活動は次のとおり

 ・個別・仲間との自主的な活動       ・興味関心に基づいた小集団による活動  ・個別カウンセリング       ・屋外活動

⑵ メンタルフレンド派遣事業

 家庭に引きこもった状態になっている不登校児童生徒の家庭に、学生ボランティアを派遣し、本 人との心のふれあいを通して学校復帰へのきっかけをつかませることを目的に、実施している。  活動は、週 1 回、1 時間程度訪問し、「よき友」「よき兄姉」として、児童生徒の興味や関心のある 活動を一緒に行っている。

⑶ 心と学びのパートナー派遣事業

 臨床心理学専攻の大学院生を中心に市内 10 中学校に派遣し、相談室等で生徒が悩みなどを気軽に 話せる環境を作っている。

<学校支援チーム>

(25)

  ○ 生徒指導上の問題行動の状況(平成 28 年度)

  ○ 生徒指導上の問題行動指導延べ人数の推移

     ※ 10 年分(平成 19 年度〜平成 28 年度)掲載   表10-14

平成19年0 20 200

400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 2,200

(915)

(578) 1,800

2,000 小学生全体 中学生全体

(延人数)

21 22 23 24 25 26 27 28

表 10 -13 (単位:件、人)

校種  件数   種 別         人数 

小   学   校 中   学   校

発 生

件 数 男指 導 延 児 童 数女 計 発 生件 数 男指 導 延 生 徒 数女 計

 

生 徒 間 113 142 8 150 97 118 18 136

対 教 師 14 15 0 15 20 14 7 21

対 人 1 1 0 1 2 2 0 2

器 物 損 壊 18 27 1 28 18 26 1 27

恐 喝 0 0 0 0 1 2 1 3

 

万 引 き 10 14 4 18 2 2 0 2

金 銭 ・ 物 品 盗 12 9 5 14 8 17 2 19

バ イ ク ・ 自 転 車 盗 0 0 0 0 2 2 0 2

金 銭 の 持 ち 出 し 10 9 5 14 1 0 6 6

火 遊 び 5 16 3 19 6 16 0 16

喫 煙 1 1 1 2 21 31 5 36

飲 酒 0 0 0 0 3 1 6 7

薬 物 乱 用 0 0 0 0 0 0 0 0

不健全な遊び・悪質ないたずら 63 91 41 132 29 55 5 60

無 断 外 泊 ・ 家 出 6 4 3 7 24 18 7 25

わ い せ つ な 行 為 2 1 3 4 4 4 1 5

不 純 異 性 交 遊 0 0 0 0 3 3 5 8

そ の 他 67 137 37 174 230 296 244 540

計 322 467 111 578 471 607 308 915

不 登 校 40 34 74 90 61 151

(26)

7. 大久保青少年センター

 大久保青少年センターは、青少年を対象とする社会教育施設で、文化・芸術・スポーツの活動を 通じて、青少年の「生きる力」を育み、健全育成を図る役割を果たしている。

⑴ 活動方針

① 青少年の自主的な団体活動の促進 ② 青少年の各種団体活動の育成及び指導 ③ 青少年の文化教養を高めるための行事の開催

⑵ 施設の概要

   ・開館時間 ………… 午前 9 時から午後 5 時まで    ・休 館 日 ………… ① 月曜日

             ② 国民の祝日に関する法律に規定する休日              ③ 1 月 2 日、3 日及び 12 月 28 日から同月 31 日まで

               ただし、必要があるときは、開館時間を変更し、又は臨時に開館、             休館することがある。

表 10 -15

室  名 使  用  目  的        

事 務 室 センターの管理・運営

学 習 室 ①

学 習 室 ② 各種教室、講座、こどもクラブ、会議、研修など

多 目 的 活 動 室 文化サークル活動、こどもクラブ、室内スポーツなど

子ども図書コーナー 読書

老 人 憩 い の 部 屋 文化サークル活動、こどもクラブ等

そ の 他

( 倉 庫 ・ 便 所 等 )

(27)

8. 善法・河原青少年センター

 善法・河原青少年センターは、人権が尊重される豊かな社会の実現に向けて、青少年の教育及び 文化の向上並びに健全育成に資することを目的として設置している。

⑴ 主な事業内容

① 青少年に対する学習、スポーツ等の教室の開設

② 青少年の学習、文化、体育、スポーツ及びレクリエーション活動に対する指導、援助 ③ 青少年の自主学習や健全な遊びの場の提供と指導、援助

④ 青少年に係る各種相談及び指導

⑵ 開館時間及び休館日

 ① 開館時間  午前 9 時〜午後 5 時

 ② 休 館 日  日曜日、祝日、振替休日及び年末・年始

   但し、必要があるときは、開館時間及び休館日を変更し、又は臨時に休館することがある。

施  設  概  要 表 10 -16

名  称 善 法 青 少 年 セ ン タ ー 河 原 青 少 年 セ ン タ ー

敷 地 面 積 2,430.0 2 1,582.4 2

延 床 面 積 1,182.5 2 543.2 2

建 物 構 造

鉄筋コンクリート造 2 階建 鉄骨造平屋建

軽量鉄骨造 2 階建

鉄筋コンクリート造 2 階建

(28)

9. 公 民 館

⑴ 公民館活動の基本方針

 急激に変化する現代社会にあって、人それぞれが自らの生活を豊かで充実したものにするために は、常に新しい知識や技術の習得及び教養の向上等の学習がますます必要になってきている。  中央公民館をはじめ宇治・木幡・小倉・広野の各公民館では、地域住民の多様化・高度化する学 習需要に応えるため、生涯学習センター及び各館相互の連携を図りながら地域に密着した学習事業 の推進に努めている。

⑵ 公民館運営

 5 つの公民館では、相互の連携を密にし、今日的な課題や地域性のある課題等を取り上げての各 種学級・講座や講習会の開催など、学習機会の提供に努めるとともに、市民の主体的な学習活動を 促進するため、学習グループに対し、活動の場や機器の提供など、積極的な育成・援助を行っている。 また、市民の各種学習活動への参加を促進し支援するため、他の学習機関の情報などの収集・提供 を行うなど、自発的な学習活動への援助に努めている。

⑶ 公民館の概要

表 10 -17

名 称 所 在 地 開 設

職     員

館長 生 涯 学 習指 導 員 その他

中央公民館 折居台 1 丁目 1 昭和 59 年 11 月 3 日 1 1 3

宇治公民館 宇治里尻 71 - 9 昭和 40 年 9 月 17 日 1 1 3

木幡公民館 木幡内畑 34 - 7 昭和 56 年 5 月 11 日 1 1 2

小倉公民館 小倉町寺内 91 昭和 56 年 9 月 9 日 1 1 2

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